壮大な不安に飲まれそうな時
不安は沼に引き込むようにできていて、
沼底からの引力は、抗えないほどだと思えるかもしれません。
だけどそのぶん上へ光へと引っ張る力もまた大きいのです。
ある人が、沼地から出ようとするのが先でなく、
沼地に足を突っ込んだまま、
そのままで咲いた蓮の花のように、
美しく咲いている部分をみなさい。
泥沼の中で何を見出したのか、
私たちは何を見ていくのか。
もしかしたら、
泥沼にいながらも、人と寄り添いたいと目覚めるのかもしれない。
人に深く愛されていることに気づくかもしれない。
自分が自分を愛してあげてよいのだと気づくかもしれない。
私たちは苦しみの中にあるとき、
蓮の花を思い出そう。
暗闇の中の一筋の光は必ずあるのですから。